2011年7月2日土曜日

CHATEAU MONT PERRAT

RED
2006
CHATEAU MONT PERRAT
LONDON HOME

ワイン会の後輩が推薦、購入したワイン

もう7-8年前にこのワインを飲んだことがある
もちろん神の雫の影響

クイーンのワインといわれてもピンとは来ないが、いいワインであることは間違いない
相当の凝縮感、はっきりとして樽香、タンニン、長めの余韻
2001年、2003年ものと比べても、さらに「洗練度」が高くなった気がする

いろいろ言う人がいるかもしれないが、この値段でこのワインのクオリティを出すことについて、脱帽せざるをえない

お勧めのワイン

MARSANNAY

RED
2004
MARSANNAY
DOMAINE LOUIS LATOUR
LONDON HOME

ドーバーの対岸カレーで買ったワイン
バーベキュー第二弾

ルイ・ラトゥールのワインは、味が安定しているため、期待はずれにならないため、ワインを知っている人からそうでない人まで、様々な人が集まっているときに出すのに適している

複雑味はないものの、ブルゴーニュらしい味わい
イチゴの香りと心地よい酸味を堪能

MUGA

ROSE
2010
MUGA
LONDON HOME

スイスコテージにあるワイン屋で購入
バーベキュー第一弾

鮮やかなサーモンピンク色が美しい
ただ、まさに生鮮食品な印象
酸味が強く、少しとっつきにくい
かといって時間の経過で落ち着く感じでもない
好きな人にはおいしいだろう
夏専用、十分冷やして飲むワイン

LOS VASCOS

RED
1985
LOS VASCOS
COLCHAGUA
LONDON HOME

試飲をたくさんさせてくれるワイン屋で購入

このワインは、街のスーパー等でよく見かけるワイン
値段もデイリー級
実際飲んだこともある
なぜなら、このワインは1988年からあのラフィット・ロートシルトの資本が入ったことから、ボトルにあの5本の矢がしっかり刻印されており、興味をそそられたからである
ただ印象は深くはなかった記憶がある

このワインが1985年ビンテージであり、ラフィット資本参加前のワイン
ただ、シリーズの中でも下位のワインであり、年数も25年以上経過していることから、すでにピークを超えていると考え、話の種程度のつもりだった

抜栓
当然デキャンタはしない
グラスに注ぐと、なんとも美しいルビー色の液体が踊る
ややオレンジがかってはいるが、見た目はフレッシュさを失っていない
香りは、複雑とはいえないが、深い
もはやアルコールのとげとげしさはなくなっている

口に運ぶと、あまりの驚きに声がでない
なんと優しく上品な味わいなのだろう
目をつぶって飲めば、品質の高いボルドーとの区別がつかない
程よい甘みと上品な渋みが一体となっている
新樽ではなく、古樽の香りがついているようにも思える
雑味は一切ない

このワインは素晴らしい
このワインを今年のベスト10の中に入れておく

翌日の今日、このワインをさらに買い付けに行くつもりだが、前回のヴィルジニー・ヴァランドローの二の舞になるような気がしてならない

http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2011/06/virginie-valandraud.html

本当にはっとするワインに出会うのは年に数回
良い金曜日の夜を過ごすことができた

2011年6月23日木曜日

LES FAUNES

RED
2006
LES FAUNES
CABERNET SAUVIGNON
LONDON HOME

ジュネーブ出張の折に購入
スイスでは、ワインの国内消費量が生産量の3倍にも及んでいるため、スイスワイン自体がほぼ国内で消費されている
なかなかロンドンでは見かけないので、こうした折に何本か購入することにしている
今回はジュネーヴ地方産のワインを店員にセレクトしてもらった

http://www.les-faunes.ch/

静かなワイン
カベルネの骨太さはない
メルローを思わせる女性的な優しさとやわらかさがある
低アルコールのためか、100%カベルネでも飲んでもまったくつらくならない
その意味で週中に飲むワインとして適している

ただ、リピートしたくなるような魅力は正直ない
一期一会のワイン

2011年6月20日月曜日

VIRGINIE VALANDRAUD

RED
1996
VIRGINIE VALANDRAUD
CHATEAU VALANDRAUD
LONDON HOME

最近見つけた試飲のできるワインショップでの購入ワイン
このワインショップはすごい
通常ありえないようなワインをグラスで試飲できるのだ(有料)

http://www.thesampler.co.uk/store/

オーブリオン70年、ドミナス91年、92年、アンジェリュス96年、神の雫で紹介されているシネクアノンやラルフール99年等、買うと数百ポンドのワインが並んでいる
実に興味深い店で、一品モノのワインも多い

今回見つけたこの銘柄は、残数4本のワイン
ヴァランドローは飲んだことがなく、安かったので試すつもりでセカンドを一本購入

このワインはすごい
グラスに注いだ瞬間から、凝縮感の塊のような香りを放つ
その香りに誘われるがまま、ワインを口の中へ
想像通り、ものすごい凝縮感とねっとり感
ベリーのジャムを、プラムやレーズンでコーティングしたような味
とにかく、ありえないレベルの「塊感」が舌の上で踊る
葡萄を噛んでいるような感覚とはまさにこのことか
長い余韻がじっくりと残る

この値段でこのクオリティ
パーカー様が賛辞を惜しまないワインだから、ということではない
この値段でこのクオリティを出すことが容易でないのは素人にもわかる
このワインは見つけたら、無条件で買うべき
少なくとも96年はどんな人にも勧められる

残りの3本を買いに後日そのワイン屋に足を運んだ
・・・後の祭り
ワインは一期一会
買いだと思ったら、そのときが買いの時
待ってはいけないなと反省

2011年6月18日土曜日

BOURGOGNE

RED
2009
BOURGOGNE
DOMAINE FANNY SABRE
LONDON HOME

すでにお友だちになった感のあるワイン屋のご主人
フランス語訛りと日本語訛りの英会話で話が弾んでしまう
5分だけ寄ってかえろうと思っても、次から次へを話題が変わり(ワイン関連のみ)、気づくと30分経過の上、何故かワインを一本片手に持っていることになる

この日の話題はフィリップ・パカレ
有機ワインやビオディナミに凝っている彼は、フィリップ・パカレのワインを好む
ただ最近の値段の高騰をみて、入荷量を減らしているとのこと
実際店にあるのは、村名ワインのみ

話は終わり、「今日のお勧めは」と聞くと、少し考えた後、棚の上のほうからこのワインを引っ張り出してきた
セールストークは、「面白いワイン。若いがきっと気に入るよ」とのこと
私は彼のお勧めを完全に信じているので黙って購入
彼が素晴らしいのは、お勧めワインの値段が大体いつも決まっていることだ
店には高いワインもあるが、それはこちらが関心を示さなければ絶対出してこない
だからこちらも安心してお勧めを聞ける
商売のコツ

ワインを開けると、まず漂ったのは、なんとも嫌な温泉卵のにおい
グラスに注ぐと若干薄まるが、それでもこの香りを是とする人は少ないだろう
ただ、この香りにピンと来た
フィリップ・パカレのワインにはこの傾向がある
最初は、雨上がりの土のにおいと、温泉卵が混ざったような香りがするが、時間が経つと信じられないほどエレガントなワインに変貌する

奥様と、「フィリップ・パカレのようなワインだね」と話しながら飲み始める
すると予想通り、30分もすると味に大きな変化が起こる
嫌なにおいは消え去り、底からわきあがる果実の素晴らしい香り
イチゴジャムとブルーベリーの酸味を上手く調合したような味わい
ブルゴーニュ広域名とは思えない味の変化

あまりにも興味がわいたので、後で調べると驚きの事実が。。。

http://www.le-vin-nature.net/fanny20110107.pdf

なぜにあの店主がこのワインを今日のおすすめとしたかが、よくわかった
そして「まだ若いが」の意味も

ファニーさんはまだ20代後半という
この醸造家が20年後に作るワインは一体どうなっているのだろう
毎年成長を確かめたくなる、注目のワイン

2011年6月16日木曜日

GEVREY-CHAMBERTIN

RED
2006
GEVREY-CHAMBERTIN
1RE CRU
CRAIPILLOT
DOMAINE DROUHIN LAROSE
LONDON HOME

2年前のブルゴーニュ旅行で買い付けたワイン

一流のワインはやはり違う
ワインなんてどれも同じ、価格はブランドできまる、という人はたくさんいるが、「いいワインはいい」という持論は崩さない
実際、どんなにワインがわからなくても、いいワインを飲めば、よほど頑固な人でない限り、そのクオリティの違いを認めざるを得ない

ドルーアン・ラローズはもはやブルゴーニュでは押しも押されぬ一流ドメーヌの一つであるが、体裁は今でも「庶民」そのもの
日本人からすると、そうしたストイックさに惹かれるものがある

ワイン自体は、「最上級のバラの花束」としか言いようにない
傑出したワインだと思う
次回ブルゴーニュを訪問することができたなら、間違いなくこのドメーヌにいくだろう

素晴らしいワインに感謝
残り本数は少なくなったが、この生産者のワインを空けることを楽しみながらワインライフを堪能したい

2011年6月12日日曜日

TAURASI

RED
2004
TAURASI DEI FEUDI DI SAN GREGORIO
LONDON HOME

トスカーナ旅行で買った一品
可愛い小鳥の絵に惹かれた

http://www.feudi.it/

色は黒に近い深紫
スパイシーな香りがデキャンタ時にふわりと漂う

かなりの凝縮感
ダークチェリーを思わせる味わい
深みや、複雑さはあまり感じられないが、イタリアワインらしくシンプルに生一本なところがいい

地元品種アリアニコ100%は今回初めての体験
シラーを少しライトにした感覚か

面白いワイン

PROTOS SELECCION 75 ANNIVERSARIO

PROTOS
SELECCION
75 ANNIVERSARIO
RESTAURANT IN OTUR

一回の旅行で二回同じところで食べるのは珍しい
先日訪れたときの興奮が忘れられず、この店を選ぶ
お目当ては、ほとんど奇跡に近いワインリスト

今回は熟慮の末、このワインを選ぶ
PROTOS社自体は非常に有名なボデガで、日本でもよく見かける銘柄

http://www.bodegasprotos.com/en/

ただし、このセレクシオン、しかも75周年記念ボトル、を見つけるのは容易なことではない
実際ウエブで検索しても、個人の感想サイト(しかもスペイン語)くらいしかヒットせず、販売しているところは見つからない
そんな貴重なワインを惜しげもなく、オンリストしてあるのにも感動するが、提供価格も信じられないくらい安いことに感銘を受ける

この店は料理に自信があるのだろう
私の好きな軽井沢のフレンチの名店で聞いたことば、「ワインで儲けてはいけません。ワインで儲けていいのは生産者だけです。レストランはその提供する食事で勝負して、それに見合った対価をいただくのが正しい」を思い出す

このワインも素晴らしい
まさにこの瞬間、この場所でした味わえないワイン

記念ボトルだけあって、気合も入っているだろう
神の雫ではないが、こうした瞬間に葡萄の命というか、作り手の執念というかそういった精神的な何かをぐっと感じることがある
まさにこのワインがそれ

表現すると月並みになってしまうので、ここでは書かないが、間違いなく今年のベストワインの一つに入るワイン

最後に店を出ようとすると、私たちのテーブルをケアしていたお兄さんが近寄ってきた
挨拶かと思うと、おもむろにワインリスト(使い古された本のようなもの)を私に手渡し、「もっていけ」
きっと、テーブルで長く何度もみていたからだろう

こうした粋なはからいに気をよくして店をあとにした

できるなら、欧州にいる間にもう一度だけ訪れたい名店
次はいただいたワインリストを研究していこう