2011年1月30日日曜日

CHATEAU RAUZAN GASSIES

RED
2006
CHATEAU RAUZAN-GASSIES
MARGAUX
LONDON HOME

確かパリにプライベートでいった時に地元のスーパーで特売(!)されていたのを購入
日本ではうやうやしくセラーに入っていそうなワインが、スーパーで「今週のお買い得ワイン」みたいな感覚で売られているのに出会えるのが面白い

カベルネ・ソービニョン主体だがメルローの優しさも十分感じられる味わい
酸味を感じたので即デキャンタ
2週間後に控えた引越しのことなどを話しながらゆっくりと飲んだため味の変化を堪能できた
複雑味こそ、そこまで感じられなかったものの、黒い果実系のしっかりした味に加え、余韻も長く良く出来たワインだと思う
もう少し時間が経てばさらにいいワインになりそう

2級のワインとしてはデュルフォール・ヴィバンとともに非常にリーズナブルなワイン
値段がこのままであれば、確実に買いの一本

2011年1月23日日曜日

GEVREY-CHAMBERTIN

RED
2004
GEVERY-CHAMBERTIN
1ER CRU
AUX COMBOTTES
DOMAINE DES BEAUMONT
LONDON HOME

2009年の夏にジュヴレ・シャンベルタン村の教会前にあるワインショップのご主人に勧められて購入

客人ワイン第三弾

http://www.domaine-des-beaumont.com/

このAUX COMBOTTESという畑は、ブルゴーニュで唯一四方をグランクリュに囲まれている
ものの本によると、下記のような記述が見られる。

"Why is this not Grand cru? The answer lies in the microclimate. Combottes is in the faintest of hollows, and so drains marginally less well. (中略) It's a small thing, but results is that the grapes do not ripen as well as they do either in Clos-de-la-Roche or in Latricieres. However, it can nevertheless be delicious"(The wines of Burgundy, Clive Coates, MW)

エレガントなワイン
いちごというよりもチェリーやラズベリーの感覚
ジュヴレシャンベルタンの典型的なワインに見られる力強い凝縮感は見られず、静かさをもつ
透き通った地下水脈を感じさせるワイン
アフターは若干短め

このワインに到達したときは相当酔いが回っており、味をはっきりと思い出すことができない
客人が楽しんでくれたことを祈るのみ

(図らずも)先に眠ってしまった奥様はメインディッシュを出すのをすっかり忘れており、後悔しきり。
この客人には再度来ていただき、もう一度きちんとディナーをともにしたい

PEAQUERA

RED
1995
PESQUERA
GRAND RESERVA
RIBERA DEL DUERO
LONDON HOME

ほぼ一年前、アリカンテの老舗ワインショップの地下カーヴで見つけて即購入

客人と楽しむワイン第二弾

http://www.pesqueraafernandez.com/english/index.htm

どうするか迷ったが、飲む直前に抜栓
同ワインのクリアンサやレゼルヴァを飲んでいたが、これらとは性格が異なる
もちろんヴィンテージのせいもあるが、これまで飲んだペスケーラとは異なり静かなワインになっていた
ブラックチェリーやヴァニラ、チョコレートを感じさせる
アルコールを感じさせないワインで、同銘柄に見られる強いタンニンやねっとり感はない

少しピークを過ぎていたように思えるが、それでも時間とともに力強さを取り戻していた
このワインはやはり2時間くらいかけてゆっくりとのむワインなのかもしれない

古いワインはデキャンタを迷うが、スペインのワインはやはりこれまでの経験に基づいて、デキャンタをしっかりとすべきだと思った

CHAMPAGNE

SPARKLING WHITE
2004
CHAMPAGNE
MONOPOLE
GOLD TOP
HEIDSIECK & CO

近くのワインショップで買ったワイン

客人とのワインディナー第一弾

昨年末飲んだワイン
やはりヴィンテージものの泡らしく、非常にスムースで泡が細かいことは当然のこと、ロース香も十分ありこういう機会には非常に会っている

2011年1月20日木曜日

CHATEAU TASTIN

RED
2003
CHATEAU TASTIN
PAUILLAC
LONDON HOME

カレーで買った一本

抜栓直後は本当に味気ない
デキャンタに移し、待つこと30分
それでも味気ない

さらに今30分待っている最中
少し香りに変化が見られるも、凝縮感がたりないのか、味覚に変化が感じられない

ポイヤックのワインゆえに少し期待しすぎたか
後で変化するかもしれないが、個人的には無理だと思う

ワインは基本的に値段に比例するという法則が生きているプロダクトだと思う
私の中ではワインはまさに普通のプロダクトとまったく同じだ

労働力が安い国でワインを大量生産すれば、安くて安定したいいワインが飲める
テレビと同じ

こだわりをもつ人が徹底的な少数生産で素材に心血を注ぎながら、労働力の高い国でワインを作れば、値段が高くなるのが当たり前
時計と同じ

当たり年に作られたワインは一定のクオリティがあるものの、粗雑なものが多い
バブル期のマンションと同じ

広告戦略でブランド価値を高めたシャンパーニュは、本当の価値や本質がわからない人や興味の無い人にも買われる
ブランドバッグと同じ

その意味でワインは経済の原則がそのまま当てはまるプロダクトだと思っている
ワインが特別なプロダクトであるとは思わない

だから、無名でも感銘を受けるワインに出会うと驚きがある
有名なブランド力をもつワインを飲むと、最初から多くを期待する
はずれ年のワインで光るものがあると、その生産者を好きになる
職人がこだわりをもって作る一品物のワインあこがれる

出来の良くないワインだからこそいろいろ考える

結局2時間たっても味に変化はなかった

実に面白い

2011年1月16日日曜日

SAINT-AUBIN

WHITE
2008
SAINT-AUBIN
CHAMP TIRANT
DOMAINE GERARD THOMAS
LONDON HOME

近くのワイン屋で白ワイン全品20%オフの時に購入

昨年違うビンテージのものを飲んでいるので安心して選択

このワインは夏に飲むべきワイン
キリリと冷やしつつ、ロンドンで窓を開け放った状態で飲みたい

酸味が前にでているが、ミネラル感が豊富
フランスの田舎にあるひんやりとした渓谷を思い出させる
水は少し白くにごったライムブルー
華やかさには欠けるが、瑞々しさにあふれたいいワイン

少しすっぱい白ワインを楽しめる人にはお勧め
デキャンタは不要

2011年1月15日土曜日

BRUNELLO DI MONTALCINO

RED
2005
BRUNELLO DI MONTALCINO
CASTELLO BANFI
LONDON HOME

近くのワインショップで購入したワイン

印象が無いワイン
特に華やかでもなければ、深くもない
ブルネロってこんなもの?と思わせるワイン
やはりビッグネームでも作り手に大きく左右されるということがわかる見本のようなワイン

時間が経過しても変化なし
残念

CHATEAU COUCHOROY

RED
2004
CHATEAU COUCHEROY
PESSAC-LEOGNAN
GRAVES
LONDON HOME

フランスのカレーで買ったワイン

閉じた感じの重いワイン
タンニンはそれほどでもないが、硬く、重い
時間が経過すればなんとかなると思い、半分くらい残して放置した
その後記憶がなくなり、次の朝を迎えたため、変化をはかることができず

もう一本あるので、その時は一時間前にデキャンタに移すことにしよう

2011年1月9日日曜日

CHATEAUNEUF DU PAPE

RED
1995
CHATEAUNEUF DU PAPE
CHATEAU DE BEAUCASTEL
LONDON HOME

確かパリ出張の帰り、ユーロスターの駅付近の名も無いワイン屋でこのワインを発見した
95年はこの1本、96年は2本で終わりだという、ご主人のラフな英語のセールストークに乗せられるがまま購入

http://www.beaucastel.com/

結果は、、、大当たり
昔同銘柄の若いワイン(確か2004年と記憶)を飲んだことがあるが、もう別物と言っていい
若いワインを飲んで感じたジャミーな甘い「食感」は後ろに後退し、エレガントさに置き換わっている
少しだけ甘い上等の紅茶という言うべきか
南フランスのワインに感じる強烈なインパクトや過熟感、タンニンも時間の経過とともに薄れ、程よいバランスを見せてきている

古酒ゆえにデキャンタをしなかったが、ヘタレるようなワインではないので、二人で飲むならデキャンタなし、たくさんの人で少しずつ飲むならデキャンタと、分けたほうがいい
このワインは保存状態がよく、瓶底に大量のオリがこびりついていた
もったいないが、少し多めにワインを残すことを推奨

ボルドーやブルゴーニュの古酒とはまた別のエレガントさをもつ
南のワインは基本早く飲んだほうがいいと、なんとなく思いこんでいたが、このワインはその予断を覆してくれた

今年のベストワインに確実にはいる傑作
ワイン会やパーティ、記念日に開けても絶対後悔のないワイン
いざというときの1本として保存しておきたい

※備忘録
シャトー・ド・ボーカステルを所有するペラン家はシャトーヌフ・デュ・パプを代表する造り手。ジャン・ピエールとフランソワ兄弟が、それぞれ営業と醸造を担当。ボーカステルではシャトーヌフ・デュ・パプで認定されているブドウ品種13種が植えられ、混醸によるワインの複雑性を主張しています。また30年以上に渡って無農薬を実践する有機栽培の先駆者で、硫黄の添加を抑えるために、収穫されたブドウを瞬時に加熱する「ショファージュ・ド・ヴァンダンジュ」という技法を用いることでも有名。大樽で8~18ヶ月の熟成。

2011年1月8日土曜日

CHATEAU LE CAILLOU

RED
2000
CHATEAU LE CAILLOU
POMEROL
FRANCE
LONDON HOME

近くのチェーンワインショップのフラッグシップ店にて購入
実はこの店、車で5分の場所にあるのに2年間その存在をしらなかった

http://www.majestic.co.uk/stjohnswood

ここで、店員と相談の上購入

抜栓直後は、酸味もなく不吉な予感
30分放置してから再開

非常なエレガントなワインに変化
メルロー主体のワインと思うが、凝縮感が高いためどちらかというと男性的なワインに思える
余韻、複雑味で同じ地区の高級ワインとは明らかに開きはあるが、値段との兼ね合いでいうととてもバランスが取れているワインだと思う

このワイン屋のアドバイスは正しく、信頼が置けると思う
週末時間をみて通おう

2011年1月3日月曜日

CHATEAU GRUAUD LAROSE

RED
1994
CHATEAU GRUAUD LAROSE
SAINT JULIEN
LONDON HOME

http://www.gruaud-larose.com/

パリのスーパーで買ったワイン
セール対象のワインで最後の一本だった
日本の価格を考えるとありえない価格

94年という難しい年
それほど期待していなかった
昔94年のシャトー・ピションをデキャンタして失敗した思い出があるのでデキャンタはしない

予想は完全なまでに裏切られる

花を束ねたような香り
アルコール度数が低いにもかかわらず、密度の高い凝縮感
いい意味での瑞々しさ
時間を経て、へたれることはない
最後はフルールケーキの甘ささえ感じさせてくれる
全くもってセクシーなワイン

さすがスーパーセカンドといわれるワインだけはある
早速ではあるが、今年のベスト10に入るワイン

今年は幸先がいい
いいことがあればいいが

2011年1月1日土曜日

2010 BEST WINE


2010年のベストワインを決めたいと思う
ブログ上では123本飲んだことになっているが、ワイン会で飲んだもの、出張の飛行機で飲んだもの、友人の家で飲んだものなどは含まれておらず、実際にはもっとたくさんのワインを楽しんだはず

ベストワインは、赤白含め3位までを価格に関係なく(あくまで個人の)絶対的な尺度で決定
特に今年は「新たな発見」を軸に考えた

これとは別に、価格と品質のバランスが非常に良くとれた、ベストバリューワインを2本挙げたい

(1位)
2004
MEURSAULT
DOMAINE JF. COCHE-DURY
FRANCE


ワイン通の大先輩に飲ませてもらったワイン
このワインは「白」に対する気持ちを完全にリセットさせてくれるほとのインパクトがあった
ミネラルを感じさせるのに芳醇
どれだけ飲み進んでも決して飽きさせることのないさわやかさ
「感動」を改めて与えてくれたワイン

(2位)
2004
TURRIGA
IMBOTTEIGLIATO DA ARGIOLAS
SERDIANA ITALIA


サルディニアで飲んだワイン
このワインからはイタリアワインの底力を改めて思い知らされた
あのサッシカイアの生産者が国際品種ではなく、サルディニアのローカル品種で勝負をかけた
その力強さ、エレガントさ、そして余韻の長さ
圧倒的な説得力があった
今年の最終ワイン会でも、後輩のアレンジでロンドンの某所で飲むことができた印象的なワイン

(3位)
1999
POL ROGER CUVEE WINSTON CHURCHILL
CHAMPAGNE
FRANCE


このワインもワイン通の大先輩に紹介してもらったもの
これまでシャンパーニュの違いがいまいちよくわからなかった
このワインを飲むまでは
舌触りの繊細さ、のど越しの柔らかさ
香りの香ばしさと華やかさ
熟成感からくるまろやかさ
これらがすべて一本のワインに同居しているすばらしさ
新しい発見がまた新たな興味をかきたててくれる
すばらしいワイン

(ベストバリュー)
2001
ARIA
CHATEAU DE LA RIVIERE
FRONSAC
FRANCE


ボルドー旅行で発見したスーパーバリューワイン
(私にとって)無名な地域だったフロンサックにこれほど完成度の高いワインがあるとは思わなかった
これが左岸にあったら本当にいくらの値段が付くか想像できない
またこのワインは、ワイン会の後輩がわざわざドイツまでオーダーをして取り寄せてくれた一品(2000年)でもあり印象に残っている
この値段であれば誰にでも薦められるワイン

2008
BISHOP
BAROSSA VALLEY
BEN GLAETZER
AUSTRALLIA


近くのワインショップの薦めで購入
神の雫に登場するアモン・ラに比べ若干スパイシーさが足りないが、その価格からは信じられないパフォーマンスを発揮
どんなあくの強い料理にも負けない個性をもつ、特徴的なワイン

2010年を振り返るとやはり発見が多い年であった
普通の人よりも多くのワインを飲んでいる自負はあるが、それでも発見は尽きない
今年も多くのワインと、ワインをきっかけとして多くの人に出会えればすばらしいと思う

旧年はワインがらみで多くの人にお世話になりましたが、
今年もよろしくお願いいたします