RED
2005
CHATEAU DE BELCIER
COTES DE CASTILLON
LONDON HOME
思い出のワイン
昨年のボルドー旅行
サンテミリオンの東側であるカスティヨンを回っていたときに、丘の上に堂々をしたシャトーを見つけた
その姿があまりに立派で、抜けるような青い空に見事に映えていた
吸い込まれるように中に入った
中に入ると、笑顔で声をかけられたので、シャトーが見たいということを伝えた
すると、もう何年来かの友人のように迎えられ、畑・シャトーを案内された
もちろん言葉はフランス語
何を言っているか分からないが、ワインについて熱く語っていることだけは間違いなかった
最後に試飲
2001年から順に、2006年まですべて未開封のものを惜しげもなく抜栓
最終的には2003年と2005年を購入した
こうしたシャトーが大好きだ
もちろん左岸のシャトーは洗練されている
予約をかなり前に入れなければならないし、その広報活動たるや一流企業顔負けである
DVDをシアターで見せ、完璧な英語を話すフランス人をガイドとして雇用し、最新の設備と美術館のような新樽保管の部屋
それはそれで、別の凄みを感じるが、なんとなく味気ない
このホームページすら見つからないシャトー
遠くから来た突然の訪問客をもてなす手作りの家族経営のワイナリー
去年の今頃受けた感動を今でも克明に記憶している
この銘柄は(フランス以外ではめったに見かけないだろうが)、忘れることはないだろう
色は漆黒
ねっとりとした液体
樽の香りはほとんどなく、葡萄本来の味で勝負という印象
タンニンは強烈
舌にざらつきを覚えるほど強い
抜栓時期を間違えたのかもしれない
タンニンがワインに溶け込むにはあと数年はかかるかもしれない
今夜はゆっくり時間をかけてこのワインに付き合っていこう
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