2010年3月31日水曜日

MARQUES DE VARGAS RESERVA PRIVADA

RED
2000
MARQUES DE VARGAS
RESERVA
RIOJA
LONDON HOME

アリカンテのワインショップで購入
ミラクルなワインがミラクルな値段で売っていた
これは店の人の勧めで奥のセラーに入っていたものの一つ


真っ黒で光を全く通さない
最初の一口から只者ではない雰囲気
果実爆弾
だからといって雑ではない
爆弾とシルクが同居しているワイン
余韻も長く、リオハらしいタバコ、スパイシーな味覚が舌にのこる

値段を考えるとありえないほど優れたワイン
あの6ヶ月予約の入らないエル・ブジのワインリストにも搭載されているとのこと

2010年3月20日土曜日

ECHEZEAUX GRAN CRU

RED
2002
ECHEZEAUX
GRAN CRU
DOMAINE EMMANUEL ROUGET
WINE BAR IN LONDON

ビンテージ格安ワインバーの一本目
目移りするなか、アンリジャイエの後継者といわれるルジェのワインが目に留まる
値段も日本ではありえない価格、飲んだことがない、という理由で決定

エシェゾーらしい味わい
酸味・スパイシーさがベースとしてありながら、ピノノワールの繊細さ上品さがよくわかる
時間が経過すると、余韻も長くなり舌の上に残るようになる
当然最後まで味がしっかり

若いものはデキャンタしたほうが良いように思う

※ロバート・パーカー
アンリ・ジャイエの甥であるエマニュエル・ルジェはいわゆる「ジャイエ風」ワインを生産し続けている。
それらは色合いが良く甘いアロマを放ち、ミディアムボディからフルボディですばらしい熟し具合とふくよかさを備えている。 洗練された、豊かなワインである。 また、力強さ上品さ深遠さとしなやかさを兼ね備えブルゴーニュに見せるワインの中でも最も高級な部類に属している。
ルジェはブルゴーニュに「ルネサンス」を巻き起こした新世代のなかでも間違いなく最もすばらしい醸造家の一人である。


CHATEAU PALMER

RED
1978
CHATEAU PALMER
MARGAUX
WINE BAR IN LONDON

休暇前の金曜日
会社の同僚と伝説のワインバーに出かける
オールドビンテージワインが信じられない値段で飲める気さくな店
何気なく「マスター・オブ・ワイン」のサーティフィケートが飾ってあるところがすごい
「前座」で飲んだ「エマニュエル・ルジェ」の「エシェゾー」に続く二本目
枯れててもあきらめられる値段であること、後輩が「モナリザが見たい」と発言し決定

(日本語あり。美しいページで一見の価値あり)

色は少しだけオレンジがかったルビー色
全くかれた印象は受けない
苔むした杉、ヒノキの香りがする
一口舌に落とすと、これが信じられないフレッシュさを保っている
かすかな酸味が全体を引き締めつつも、豊かな果実味を感じさせる
やさしい、滑らかなワインであるが、奥底に確かな力がある
32年のときを経たワイン
素晴らしい熟成

デキャンタは不要
ただしゆっくり飲んでも、すぐにはへたれない強さを持ったワイン

※オフィシャルサイトの1978年ビンテージコメント


※備忘録
ナポレオンの時代が終焉に向かった1814年、イギリス人のチャールズ・パルメ少将はフランスに渡り、莫大な資産をもとにシャトー・ガスクを手に入れ自らの名前を付けました。これがシャトー・パルメの始まりです。その後シャトーは銀行家のペレール兄弟の手に渡り、更なる発展を遂げました。しかし1930年代の大恐慌によってシャトーを手放すと、1938年にボルドー、イギリス、オランダの複数のファミリーによって購入されました。これらのファミリーはパルメの畑を手に入れると財政的リスクを冒してまでも常にクオリティの向上を目指し続けました。こうした揺るぎ無い努力の結果パルメの素晴らしいテロワールが開花し、偉大なワインが生み出されるようになったのです。

マルゴー村典型的なスタイルでもありますが、シャトー・パルメの持つフィネス、エレガンス、凝縮感は砂利層の丘の頂きという固有のテロワールが生み出しています。もちろん、人間という要素もこの素晴らしい個性を最大限に活かすの為に欠くことができません。すなわち、この類まれなるワインを生むのに必要とされるのは、テロワールとワイン造りの技術との結合なのです。 メルローとカベルネ・ソーヴィニョンを同量の47%、それらを補うプティ・ヴェルドを6%使用することでフルーツ、花、スパイスの驚くほど複雑なアロマ、豊かなボディと骨格が生まれます。 テロワールのもつ力を最大限引き出すために、長期の樽熟成は欠かせません。熟成のスピードが遅いので長期保管も可能です。美しいアロマと複雑でリッチ、エレガントで時折エキゾチックなニュアンスも覗かせる印象的なフィニッシュはセラーで数年熟成させることで更に開花します。

2010年3月15日月曜日

CHATEAU LALANDE-BORIE

RED
2007
CHATEAU LALANDE-BORIE
SAINT-JULIEN
LONDON HOME

近くのワイン屋で購入
ボーカイユフェアの一環で、このワインのみ未飲だったので購入

若い、若すぎる
すっぱい
フレッシュだけど

30分デキャンタに放置
変わらず
さらに30分で、、、変わらない

頑固なのか
もう数年おいておくべきなのか

※備忘録
1970年に、デュクリュ=ボーカイユーの所有者であるジャン=ユジェンヌ・ボリーが、
一時はシャトー・ラグランジュの一部であった30ha の土地を購入した。ボリーはそのうちの18ha をわずかに超える土地にブドウを植え、それが今日の畑の広さとなって受け継がれている。

CHATEAU SOCIANDO-MALLET

RED
2007
CHATEAU SOCIANDO-MALLET
HAUT-MEDOC
LONDON HOME

パリに行ったときに買ったワイン
CHASSE SPLEENとともに「格付が低いがいいワイン」で好きな一本
ホームパーティであける


メドックらしいワイン
アタックがしっかりとしていて余韻が長い
複雑味、味の広がりがある
果物としてはベリー系、カシス系か

若いのでデキャンタ
味の変化が楽しめるワイン
きっちりデキャンタして30分後くらいが最適

SANTENAY

RED
2006
SANTENAY-MALADIERE
1ER CRU
DOMAINE PRIEUR BRUNET
LONDON HOME

ブルゴーニュ旅行のときに、ホテルの「おかみ」に推薦してもらったサントネーのドメーヌ
途中この畑を見たが、太陽を良く浴びることができそうな斜面に面していた
ドメーヌでは、夕方にもかかわらず大変よくもてなしてもらい、最後には同ドメーヌのグランクリュ、バタールモンラッシェ(!)まで試飲させてもらった


色は深いルビー色
ブルゴーニュでもしっかりした味の部類に入る
畑から想像できた凝縮感
繊細さはないが、雑味は感じられない
このドメーヌでは縦横(ビンテージ・畑)複数飲んだが、個人的にはこの畑のこのビンテージがもっとも良かったと思う

味のしっかりした料理にあうと思う
覚えておきたいワイン

デキャンタは特に不要
最初から美味しい

※備忘録
ドメーヌ・プリュール・ブルネは、サントネー村に位置する、設立1804年の、コートドールで最も古いドメーヌの1つで、8代に渡り家族でドメーヌを経営しています。 現在は、コート・ド・ボーヌの主要な六つの村にある50エーカー以上の畑を所有。 ワインのスタイルは、どのレンジも長熟タイプのクラシックな味わいで、サントネーマラディエールを筆頭に、安定した信頼のおけるワイン造りを目指しています。 リュシアン ミュザールはコート ド ボーヌの南に位置するサントネイの村に1650年から9世代続く家系です。ドメーヌは1960年代にリュシアン氏の父が興し、現在は二人の息子リュシアン氏と兄のクロード氏を中心にワイン造りが行なわれています。畑はサントネイの他ポマール・シャサーニュなどに22ヘクタールを所有。生産量の95%までが赤でピノノワールの専門家と自負、99年には、「ジョーヌ ヴィニョロン トロフェ」のチャンピオンに輝きました。サントネイらしくほど良いコクを持ち、骨格のしっかりしたスタイルが特徴です。

SAINT-VERAN LES MORATS

WHITE
2008
SAINT-VERAN
LES MORATS
DOMAINE VINCENT
LONDON HOME

近所のワイン屋が強烈にリコメンド
買うつもりはなかったが、「これはリアルバーゲン」「バニラフィニッシュが素晴らしい」など熱意のある言葉に負けて購入

確かに面白いワイン
シャルドネであることは間違いないが、さすがにフランスワイン
強烈な押し出しはないが、複雑味を感じる
樽香はなしで葡萄の味が良く出ている
余韻も長い方

コストパフォーマンスのいいワイン
お客様を招くホームパーティに最適ではないか

2010年3月14日日曜日

FIANO

WHITE
2008
MANDRA ROSSA
SICILIA

近くのワイン屋で購入
シチリアらしい太陽浴び系の味を期待

意外にドライ
アプリコット、グレープフルーツ系の味わい
フレッシュさを感じる

時間による味の変化は僅少
デキャンタは不要と思われる

2010年3月13日土曜日

GERIONE

RED
2005
GERIONE
FEUDI DELLA MEDUSA
ISOLA DEI NURAGHI
LONDON HOME

年末のサルディニア旅行で買ってきたワイン
ワインショップ店主のお勧めであり予備知識はゼロ
前回感動したTURRIGAの次にいいワインだという


一口飲んで、「これは葡萄の原液か?」と思うほどの凝縮感
というよりもトロトロな感じ
ありえない複雑味と深さ
スパイシーさと、ダークチョコレートの味が矛盾なく並存している
シラーズのワインと比べても飲み疲れがしない
最後まで飽きずに飲むことができた

デキャンタ必須
ただ、最初から少しずつのんで味の変化を楽しみたい

もう一度出会いたいワイン
いいイタリアンレストランでストックがあれば、必ず注文したい一品

※備忘録
南イタリアの楽園サルディーニャ島の南端、イス・カンノネリス自然公園と海に囲まれた、古生代の花崗岩の砕片を豊富に含む昔からの農地に、メデューサ社の50ヘクタールのブドウ畑が広がっています。 海に近い複雑な土壌組成に加えて、風そよぐ気候、昼夜の大きな温度差が織りなすバラエティが、ブドウ栽培に適したこの地域の自然の適性と個性を作り上げています。 生涯をワインにかけるという熱意をもったフランチェスコ・シクラーリとその妻ハイジが、1996年に初めてワイン作りを思い立ったとき、彼らが頼りにしたのはこの土地とその古代の恵みでした。以来、品質にこだわった素晴らしいワインを作り続けています。

※受賞暦(96年が初ビンテージにしてこの受賞暦。ただものではない。。。)


2010年3月8日月曜日

CORTON

RED
2000
CORTON
CLOS DU ROI
GRAND CRU
DOMAINE COMTE SENARD
LONDON HOME

個人的なお祝いのため、グランクリュを空ける
尊敬する先輩とまた同じ部門で働くことが出来る機会を得た
またお世話になった大先輩のご栄転
今日はとにかく飲もう

昨夏ブルゴーニュのアロース・コルトン村でドメーヌを訪問
村の中心にある老舗ドメーヌ


色は若オレンジがかったルビー色
いきなり襲いかかってくる華の香り
張り詰めた緊張感がある、いいワイン
最初の一口から凝縮感を感じさせる
ポテンシャルを感じたのでデキャンタに移す

樽の香りはしない
ブドウそのものの味わい
時間とともに酸味が感じられるようになるが、それがワインを引き締めているのが良くわかる
香りにどんどん奥行きがでてくる
適度な熟成感とフレッシュさ
よくよく計算された演出
あと10年は持つかもしれない

2000年は、その先輩に初めてお会いした年
この10年を振り返ると様々なことが思い出される
初めての海外も10年前だった
こうやって熟成を楽しめるのもワインの楽しみの一つ

これからの10年も楽しかったといえるようにやっていきたい

※14世紀の聖マルグリツト修道院のセラーを使っている老舗。1857年ジュル・スナールによって設立されたドメーヌです。その時に整備された2.5haの特級畑クロデメは、現在もここのモノ・ポールです。現在の当主は、ひ孫のフィリップ・スナール氏で、シュヴァリエ・タストヴァンの年何回かの晩餐会のアレンジをするシェフでもあります。珍しい赤のコルトン・シャルルマーニュやAOCの例外としてピノ・グリのアロース・コルトンを作っていることでも有名です。それも歴史のなせる技です。

1988年よりマセラシオン・ア・フォア(低温浸漬)と醸造中の温度管理を採用しています。現在の所有畑は9ha(粘土石灰質土壌)。ブドウの樹齢はブレッサンドが40年、クロデュ・ロワが35年、アロースコルトンが25年、ヴァロジエールが10年です。熟成はどれも3/1新樽を使用し18ヶ月間です。


2010年3月7日日曜日

CHATEAU CHASSE SPLEEN

2006
RED
CHATEAU CHASSE SPLEEN
MOULIS EN MEDOC
WINE BAR IN LONDON

会社の先輩と「ちょっと飲み」のために選ぶ
大好きなワインの一つであるが、2006年ヴィンテージは初めて


ビンテージのせいか、最初はライトに感じられた
時間が経つにつれ、果実味と凝縮感が感じられ余韻も非常に長くなる
最後には、(このワインが好きな理由でもある)香水の香りが出てくる
甘美なバラ系の香水の感じ
このワインはやめられない

残念だったのは、常温で少しダレていたこと
このクラスのワインは店で飲むとセラーに入っていないことがおおいので、買って家で飲むほうがいいかもしれない

※備忘録(R.パーカー4版より)
シャス=スプリーンは傑出したシャトーである。過去30年にわたって一貫して上質なワインを生産し、三級シャトーと同等の出来だったこともしばしばある。貧弱で凡庸なヴィンテージでさえ、そのワインは突出した深みのあるルビー色や、プラムのような熟したブーケ、豊かさと松美のあるしっかりとした風味で特徴づけられている。
 シャス=スプリーンの偉大なヴィンテージは2000年、1990年、1989年、1986年、1985年、1978年、1975年、1970年、1966年で、その中ではメドックのトップ格付けシャトーに匹敵するワインもある。
 シャス=スプリーンはラーリー家の所有だったが、1976年に、筆頭株主をソシエテ・ベルナール・タイヤンとするシンジケートに買収された。取締役のジャック・メルローはシャトーの運営に関する多くの聡明な決定を下した。その結果、いっそうひらめきのあるワインが生まれ、1980年代の終わりには文句なしにトップクラスとなった。4区画からなる畑は主として深い砂利質土壌で、平均樹齢が30年という多くの老木を誇る。ここは非常に伝統的な方法を今も忠実に守るシャトーである。マロラクチック発酵の後も瓶詰めの前も濾過をしない、メドックでもごく少数のシャトーの1つなのだ。現代技術に対する唯一の進歩は、ブドウの収穫の一部を機械で行うようになったことだけである。セカンド・ワインの導入、熟成用のオークの新樽使用率の引き上げ(50%)、細部に至るまでの完璧な配慮など、クレール・ヴィラールのもとでの進歩は明らかである。シャス=スプリーンが過小評価されていることに世界が気づいたため、価格に急騰した。

平均年間生産量:28万本
畑 面積:80ha、平均樹齢:30年、植樹密度:10000本、平均収量:50hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスとコンクリート(エポキシ張り)のタンクで3~4週間。熟成は毎年40%が更新されるーク樽で14~18ヵ月。清澄はするが、いまでも濾過はしていない。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー25%、プティ・ヴェルド5%
所有者:SAデュ・シャトー・シャス=スプリーン

CHATEAU DE REIGNAC

RED
2007
BORDEAUX SUPERIEUR
LONDON HOME

神の雫にのっていたのを思い出し、パリで購入
(漫画のはこれの上級キュベ)


タンニンが強く、雑味も感じられる
時間を置くとどんどんリッチなワインに
ただし「渋めのフルボディ」という性格は変わらず

上級ワインということは決してできないが、
このワインから値段を当てることはほぼ不可能
上級キュベに興味をもった

2010年3月3日水曜日

CHATEAU TALBOT

WHITE
2007
CHATEAU TALBOT CAILLOU BLANC
BORDEAUX
SAINT-JULIEN
LONDON HOME

近所のワインショップで、クリアランスセールの対象になっているのを発見
脊髄反射で購入
タルボは赤を何度も飲んでいるが、素晴らしいワインの一つ


白があることすら知らなかったが、赤が秀逸なので期待が膨らむ

抜栓直後は、フレッシュさを非常に感じさせながら、上品な酸味とハチミツの味が溶け合ったような感じ
樽香も適度に感じる
30分経つと味が劇的に変化し、リキュールの効いたスポンジケーキを想像させる味に
さらに時間が経つと、奥行きが増し、バニラエッセンスのニュアンスを感じた

ドラマのような展開
最初の1グラスからデキャンタ後の最後の1口まですべてを楽しみたいワイン

お客様がいるレストランで使えるワインとして記憶
ただし、この後にブルゴーニュの白や赤を持ってくると失敗するはず
ボルドー(カベルネソービニヨン)、スペイン(テンプラニーリョ)、オーストラリア(シラーズ)を持ってきたい

※備忘録
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 タルボでは、ささやかな量の、おいしくて辛口の白ワインがつくられている。カイユー・ブラン・デュ・シャトー・タルボと呼ばれるこのワインは、新鮮で華やかな香りのする白(メドックで最良のワインのひとつ)である。ただしこれは、各ヴィンテージの2年から4年以内に飲まなければならない。

Caillou Blanc du Chateau Talbot カイユー・ブラン・デュ・シャトー・タルボ
アペラシオン:ボルドー Bordeaux
平均年間生産量:3.000ケース
畑 面積:6ha、平均樹齢:25年、平均産出量(過去5年間):55hl/ha
育て方:発酵と育成は全部で9ヶ月。収穫の半分は新しいオーク樽に、残りは1年使った樽に入れられる。その間ずっと澱の上に置かれ、頻繁にかき混ぜられる(バトナージュ)。瓶詰めの前に清澄処理はされないが、軽く濾過処理される。
ブレンド比率:ソーヴィニョン・ブラン84%、セミヨン16%