1978
CHATEAU PALMER
MARGAUX
WINE BAR IN LONDON
休暇前の金曜日
会社の同僚と伝説のワインバーに出かける
オールドビンテージワインが信じられない値段で飲める気さくな店
何気なく「マスター・オブ・ワイン」のサーティフィケートが飾ってあるところがすごい
「前座」で飲んだ「エマニュエル・ルジェ」の「エシェゾー」に続く二本目
枯れててもあきらめられる値段であること、後輩が「モナリザが見たい」と発言し決定
(日本語あり。美しいページで一見の価値あり)
色は少しだけオレンジがかったルビー色
全くかれた印象は受けない
苔むした杉、ヒノキの香りがする
一口舌に落とすと、これが信じられないフレッシュさを保っている
かすかな酸味が全体を引き締めつつも、豊かな果実味を感じさせる
やさしい、滑らかなワインであるが、奥底に確かな力がある
32年のときを経たワイン
素晴らしい熟成
デキャンタは不要
ただしゆっくり飲んでも、すぐにはへたれない強さを持ったワイン
※オフィシャルサイトの1978年ビンテージコメント
※備忘録
ナポレオンの時代が終焉に向かった1814年、イギリス人のチャールズ・パルメ少将はフランスに渡り、莫大な資産をもとにシャトー・ガスクを手に入れ自らの名前を付けました。これがシャトー・パルメの始まりです。その後シャトーは銀行家のペレール兄弟の手に渡り、更なる発展を遂げました。しかし1930年代の大恐慌によってシャトーを手放すと、1938年にボルドー、イギリス、オランダの複数のファミリーによって購入されました。これらのファミリーはパルメの畑を手に入れると財政的リスクを冒してまでも常にクオリティの向上を目指し続けました。こうした揺るぎ無い努力の結果パルメの素晴らしいテロワールが開花し、偉大なワインが生み出されるようになったのです。
マルゴー村典型的なスタイルでもありますが、シャトー・パルメの持つフィネス、エレガンス、凝縮感は砂利層の丘の頂きという固有のテロワールが生み出しています。もちろん、人間という要素もこの素晴らしい個性を最大限に活かすの為に欠くことができません。すなわち、この類まれなるワインを生むのに必要とされるのは、テロワールとワイン造りの技術との結合なのです。 メルローとカベルネ・ソーヴィニョンを同量の47%、それらを補うプティ・ヴェルドを6%使用することでフルーツ、花、スパイスの驚くほど複雑なアロマ、豊かなボディと骨格が生まれます。 テロワールのもつ力を最大限引き出すために、長期の樽熟成は欠かせません。熟成のスピードが遅いので長期保管も可能です。美しいアロマと複雑でリッチ、エレガントで時折エキゾチックなニュアンスも覗かせる印象的なフィニッシュはセラーで数年熟成させることで更に開花します。
0 件のコメント:
コメントを投稿