2011年6月18日土曜日

BOURGOGNE

RED
2009
BOURGOGNE
DOMAINE FANNY SABRE
LONDON HOME

すでにお友だちになった感のあるワイン屋のご主人
フランス語訛りと日本語訛りの英会話で話が弾んでしまう
5分だけ寄ってかえろうと思っても、次から次へを話題が変わり(ワイン関連のみ)、気づくと30分経過の上、何故かワインを一本片手に持っていることになる

この日の話題はフィリップ・パカレ
有機ワインやビオディナミに凝っている彼は、フィリップ・パカレのワインを好む
ただ最近の値段の高騰をみて、入荷量を減らしているとのこと
実際店にあるのは、村名ワインのみ

話は終わり、「今日のお勧めは」と聞くと、少し考えた後、棚の上のほうからこのワインを引っ張り出してきた
セールストークは、「面白いワイン。若いがきっと気に入るよ」とのこと
私は彼のお勧めを完全に信じているので黙って購入
彼が素晴らしいのは、お勧めワインの値段が大体いつも決まっていることだ
店には高いワインもあるが、それはこちらが関心を示さなければ絶対出してこない
だからこちらも安心してお勧めを聞ける
商売のコツ

ワインを開けると、まず漂ったのは、なんとも嫌な温泉卵のにおい
グラスに注ぐと若干薄まるが、それでもこの香りを是とする人は少ないだろう
ただ、この香りにピンと来た
フィリップ・パカレのワインにはこの傾向がある
最初は、雨上がりの土のにおいと、温泉卵が混ざったような香りがするが、時間が経つと信じられないほどエレガントなワインに変貌する

奥様と、「フィリップ・パカレのようなワインだね」と話しながら飲み始める
すると予想通り、30分もすると味に大きな変化が起こる
嫌なにおいは消え去り、底からわきあがる果実の素晴らしい香り
イチゴジャムとブルーベリーの酸味を上手く調合したような味わい
ブルゴーニュ広域名とは思えない味の変化

あまりにも興味がわいたので、後で調べると驚きの事実が。。。

http://www.le-vin-nature.net/fanny20110107.pdf

なぜにあの店主がこのワインを今日のおすすめとしたかが、よくわかった
そして「まだ若いが」の意味も

ファニーさんはまだ20代後半という
この醸造家が20年後に作るワインは一体どうなっているのだろう
毎年成長を確かめたくなる、注目のワイン

1 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見させてもらっています。
    日本でよく言う「パカレ節」ってやつですかね。

    パカレといえば、少し前のボジョレー・ヌーヴォーでハエ混入
    事件がありましたが、こちらで購入したパカレ、たしかに
    ハエ入っていました。(;´∀`)
    でも飲んじゃいましたけどね。あの時は、この後パカレ大丈夫
    だろうか、とか心配しましたが全然大丈夫でしたね。

    また勉強させてください。

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