2011年6月12日日曜日

SIERRA CANTABRIA CUVEE ESPECIAL

RED
2002
SIERRA CANTABRIA
CUVEE ESPECIAL
RESTAURANT IN ASTURIAS

スペインはアストリアスにある感動のワインリストを持つレストランで注文

迷いに迷った挙句の選定
なぜ迷うか

ワインリストが掲載するワインがどれも魅力的過ぎるからである

まずは全体構成
有名な産地を中心にスペイン中のDOをくまなく掲載
特にリオハ、リベラ・デル・デュエロ、トロのワインのレンジの広さはすばらしい
クリアンサ級からグランレゼルヴァ級まで等級も十分で、あらゆる客のリクエストに応えることができそうだ

次にヴィンテージ
たとえば、ベガ・シシリアは1959年ヴィンテージから直近までくまなくそろう
その他アリオンや、ペスケーラ等の有名ワインもかなりのレンジで取り揃えがある

そして銘柄
他では絶対手に入らないような、有名ボデガの「Collecsion Privada」ものが多い
その他アニバーサリー、ヴィンテージのワインが惜しげもなく掲載されている

最後にプライス
この店に「時価」というものは存在しない
たとえば、ヴェガ・シシリアは、どのビンテージのものを頼んでも値段は一律

一律、である

1960年のものを頼んでも同じ値段
そしてその値段というのが、最新のヴィンテージもののワインショッププライスを大きく下回るのである
その他いわゆる限定生産ものの90年代ヴィンテージでも、値段的にはデイリーワインクラス

レストランで、である

このブログでは値段をあえて掲載しないポリシーがあるため、掲載はしない
ただ、今このワインをすべて買い取って、英国で売れば相当のプロフィットが出ることは間違いない
そのレベルである

さてワイン

シエラ・カンタブリアは、クリアンサ級、コレクシオン・プリヴァーダ、と飲んだことがある
今回はコレクシオン・プリヴァーダの古い物を飲もうと思ったが、あいにくヴィンテージがなく、若いものになるということ
代わりに店の方が出してくれたのが、このキュヴェ・エスペシアルだった
値段ほんの数ユーロ高めだが、飲んだことがないので、迷わずこれを選択

結果は最高のワインを選んだ、ということになる
色は若干のレンガ色がかった黒に近い赤
テンプラリーニョ種独特のタバコの葉のにおいがベースにあるものの、時間のたったワインとは思えない、力強い、複雑な香りが立ち上ってくる

これはよく熟成されている
スペインワインに時々感じる、田舎くささや荒々しさは全くない
洗練されたワイン
デキャンタによりさらに丸みがまし、果実味とあいまって素晴らしいワインに

値段は決して高くない
しかしこのワインは相当優れている
ブラインドで飲むと多くの人が2クラス以上上級のワインだと思うだろう
そんなワイン

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