2011年6月12日日曜日

THE WINE WITH NO NAME

RED
2008
SARDINIA
LONDON HOME

近所のワイン屋さんお勧めの、まさに「名無し」のワイン
ラベルに情報がないのだ
おそらく方で定められているアルコール分表示だけ
ヴィンテージすらわからない
店主いわく「産地や作り手の名前(ブランド)を出すと、それだけで一つの見方を持ってしまうのが人間。この作り手は味だけで勝負したいので、あえてこうしている。完全な有機農法ワイン」とのこと
こういわれると、買うしかない
(実際は仕入れ情報をコンピュータでチェックしてもらいビンテージと産地だけはおしえてもらったが)

期待に反し、すっぱい
それも少し度を越している
これに閉口して、半分飲んだところでやめ、料理酒用として使うことを決意
ふたをして冷蔵庫に

二日後、グラスワインを一口飲んでから眠りたい気分のときに、件のワインを思い出す
何でもいいから一杯の気分

冷蔵庫からだして、グラスに注ぐ
冷えすぎているので、インターネットを見ながら30分ほど放置
一口舌先に運ぶ
衝撃が走る
これが、あのすっぱくて飲めないワインかと
なんという芳醇な甘さ
なんという深み
葡萄の甘さをダレた感じにしない酸味が程よくワインに溶け込んでいる

近所のワイン屋の推薦ワインはいつも驚かされるが、このワインにはかなり驚いた
それとともに、自分の修行の足りなさを思い知らされた
こんな素晴らしいワインを料理酒用と即断してしまったのだから

まだまだ、経験をつまなければいけない
そんな思いを強くさせてくれたワインだった

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