RED
1990, 1991, AND 1994
VEGA SICCILIA UNICO
RIBERA DEL DUERO
LONDON HOME
言わずと知れた、スペイン最高のワイン、ヴェガ・シシリア
このワインを飲まずして、スペイン・ワインを語ることはできない
次々と生まれるモダン・スーパー・スパニッシュも、結局はこのワインを目標にしているのだ
前回のスペイン田舎旅行でこのワインと出あった
昔読んだスペイン本の中で「ウニコはスペイン最上級ワインであるが、実はこの上に最上級の中の最上級と言うべき”Unico de Unico”というワインが存在する
そのワインは少数生産で王族や、ごく親しい仲間に回るだけで、ほとんど手に入れることはできない」という趣旨の記述がなされていた
それが頭から離れず、スペイン旅行では常にそれを追い求め探していたのだ
そもそもVega Sciliaはリベラ・デル・デュエロの「最高」の畑から最高の葡萄を抽出し、「最高」のシニア・ワイン醸造責任者が作る少数生産のワイン
良い年にしか作られず、ヴィンテージものであっても、ヴィンテージがとびとびになる
そしてヴェガ・シシリアが作られた年の、「最高」のロット(樽)はボデガ(シャトーのスペイン語)において保存される
時を経て、どんどん熟成が重ねられ「最高」の状態になったと判断したところで、ボデガのシニア・テースターが、3年のビンテージを「最高」の比率でブレンドし、世に出す。この時もその後30年の味の変化を読んでブレンドするという
これだけで、このワインが「最高の中の最高」と言われる所以がわかる
このワインは2007年リリースの最新ワイン。10,000本から12,000本のみがリリースされる
これが何を意味するのかというと、毎年は作られないワインから3年を選び最適なときに出すから、
一回のリリースは10,000本であっても、5-7年に一度しかリリースされない、ということである。5年として年間2,000本と等しい
さてワイン
抜栓してわかるこの芳香
前のTOROとは明らかに違う。色は上質なルビー色。光は若干通す程度か
液面はキラキラと輝き、艶やかさがある
テンプラリーニョなのに、百花の香りがする。まさに花畑。ブルゴーニュのような明るい花畑ではない
山の奥にひっそりある、紫や青、そして深い赤色の花で埋まった花畑
ありがちないぶした煙草の葉のニュアンスはない
一口舌に乗せると、その花の香りが鼻腔を刺激し、感動を誘う
あまりに複雑な味。ウニコがそもそも複雑さ、荘厳さを持つワイン
その最高のロットが3年分ブレンドしてあるのだから、それも当然のこと
余韻は長い。ただ長すぎはしない。樽香も上品につけてある
「こんなワインはこれまで一度も経験したことがない」と素直に言えるワイン
ワインというものの奥深さをまた一つ味わうことが出来た
今回味わえなかった人は、是非スペイン旅行で探してほしい
ロンドンでも探せばあるだろうが、できればどこかの田舎町のワイン屋でひっそり眠っているこのワインを探して買ってほしい
もう一度表現すると、このワインはまさに「最高の中の最高」である
まさに1年前の日曜日に、98年のUnicoを飲んでいるので参考まで
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/06/vega-sicilia.html
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