RED
1998
CLOS DES PAPES
CHATEAUNEUF-DU-PAPE
PAUL AVRIL
後輩が購入を勧めてくれたワイン
世界は狭い
家の前で出かける準備をしていると、一人の女性が声をかけてきた
サングラスをかけていたので、最初は全くわからなかったが、素顔を見て驚いた
初めてロンドンに赴任する直前の半年間、「東京」で私に英語を教授してくれた方
年はまさに1998年
本当にお世話になったのだが、ロンドンに赴任以降、特に連絡は取り合っていなかった
数年前に退社されたとは聞いていただけである
それが、まさか「ロンドン」の「ハイゲート」の「このストリート」の「この家」の前で、10年以上の時を経て出会うとは
聞けば英国人とご結婚されて、ご近所に住まわれているとのこと
これから家族ぐるみのお付き合いをさせていただこうと思う
先週末、化石を取りに海岸に行った
18世紀に建設された灯台がある、静かな田舎町
貝の化石がたくさん見つかったが、この化石との出会いは、彼らが土に埋もれてから推定5500万年を経たもの
こちらは驚きというよりロマンがある
さてワイン
適度にレンガ色になっている
濃い赤
樽の香りは一切しない
葡萄本来の香りが前面にでている静かな感じ
シャトーニュフのワインは「強い」というイメージがあるが、このワインにはない
アルコール度数が高いにも関わらず、瑞々しさがある
味覚は未体験のもので表現が難しい
あえて言うなら、よく熟した焼きりんごに、田舎で取れる色の濃いハチミツをかけたような、そんな感覚
翌日に一口分残していたが、味が若干落ちたものの、十分のめるレベルだった
このワインは素晴らしい
今年のベスト10に入るものと確信する
デキャンタは必須
最低1時間は待ってから飲みたい
2011年4月27日水曜日
2011年4月24日日曜日
CHATEAU GRAND DESTIEU
2006
CHATEAU GRAND DESTIEU
SAINT EMILION
LONDON HOME
暗くなってきた
庭の大木の葉が揺れて、やわらかい風流れる雰囲気は捨てがたいが、若干雨が降ってきたので部屋飲みに移行
このワインは、サンテ・ミリオンのシンデレラワインの一つ「LE DOME」の生産者が違う地区で作ったワイン
シャトー・テシエも相当バリューなワインだったが、これはどうか
面白いワイン
フレンチオークの樽香がはっきりと出ている
凝縮感もあり、雑味もゼロ
ジャムのような果実味を感じ、アフターも長い
ただ、なんとなく「コンサルタントチック」な印象
「LE DOME」は飲んだことがないが、テシエとこのワインは方向性が似ている
ボルドーでは「テロワール(地味)」を大切にしているが、この生産者はどちらかというとやはり「高品質」にフォーカスを当てているのが感じ取れる
「テロワール」を言い訳にして、いい加減なワインを造っている生産者もたくさんいるので、私はどんなに(P氏チックだと)批判されようが、「努力ワイン」が好きだ
ただ、どこで作っても「似たような味のワインができる」のはやはりさびしい
この生産者もすでに知名度があるのだから、少し地味に傾いたワインを造ってくれればもっと好きになるかもしれない
いろいろ書いたが、いいワインであることは間違いない
SASSOALLORO
2007
SASSOALLORO
JACOPO BIONDI SANTI
LONDON HOME
バーベキュー第二弾
外で食べるときは、やはり香りがとび勝ち味のはっきりしているイタリアンワインで勝負
このワインは、先日のトスカーナ旅行で購入
ビオンディ・サンティの6代目が作るモダン・イタリアン
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは彼の父親のワイン
予想していたより穏やかでやわらかいワイン
凝縮感も適度で、P氏を意識して不自然なまでに凝縮感を高めるワインとは一線を画している
ベリー、カシスを感じさせる味わい
腐葉土の香り
味に変化は見られなかった
もう少し寝かせてから飲むとまた違った印象をもつかもしれない
CLOS MONISTROL
2007
CLOS MONISTROL
EXTRA BRUT
WINEMAKER'S SELECT
どこで買ったかの記憶が定かではないワイン
初夏の自宅庭バーベキューで抜栓酸味が若干先にたつワイン
泡は若干荒め
深みが若干足りない
すべてが平均的で、没個性に感じる
悪いワインではない
ただワインのエキスパートである客人を唸らせるには程遠いワイン
2011年4月22日金曜日
LE GRAND BLANC
WHITE
NV
LE GRAND BLANC
VIN DE TABLE
PROVANCE
DOMAINE HENRI MILAN
LONDON HOME
最近は日が長くなり、夕方になっても明るい
HIGHGATE駅から自宅までの道が好きで、帰りはいつもゆっくりめにあるき、道沿いの木々や様々な花を楽しんでいる
写真はまさに、午後8時近くの帰り道風景
ロンドン中心部から地下鉄で25分、そして駅から徒歩5分の場所
本当に自然が豊かな住宅街だと思う
そしてこの帰り道に、夜に飲むワインを考える
この柔らかな光と、心地よい風を感じると、「あのワイン」が思い浮かんだ
ワイン自体は「テーブル・ワイン」にカテゴライズされている、等級でいうと最下層のワイン
ただし普通のワインではない
なぜなら、あの近所のワイン屋で強い推薦を受けたワインだからだ
プロバンスのワインというのが今日の気持ちにぴったりとはまる
色はやや濃い黄色
最初の一口は、透明感のある薄口
清水を感じるくちあたり
どこかグレープフルーツの良い意味での苦味を感じる
シャルドネでないことは間違いないが、なんの葡萄かはわからない
時間が経つにつれこのワインにも大きな変化が現れる
どんどん力強くなる
そして花の香りが広がり、グレープフルーツに加えて、南国フルーツのどことない甘みを感じられるようになる
軽い苦味は完全に消失
やや甘さを感じるリッチなワインに変身
店主は「アンリ・ミランは仲の良い友人ではあるが、それを理由に勧めているのではない。このワインが本当にいいから勧めている。有機栽培で、丁寧に作られたワイン。彼はあえてAOC規格を無視して、良いワイン作りを追求している」と熱っぽく語っていた
彼のお勧めワインはたいてい驚きに満ちている
今回の素晴らしき「VIN DE TABLE」でも驚かされた
また、素晴らしいワインディナーとなったのは言うまでもない
NV
LE GRAND BLANC
VIN DE TABLE
PROVANCE
DOMAINE HENRI MILAN
LONDON HOME
最近は日が長くなり、夕方になっても明るい
HIGHGATE駅から自宅までの道が好きで、帰りはいつもゆっくりめにあるき、道沿いの木々や様々な花を楽しんでいる
写真はまさに、午後8時近くの帰り道風景
ロンドン中心部から地下鉄で25分、そして駅から徒歩5分の場所
本当に自然が豊かな住宅街だと思う
そしてこの帰り道に、夜に飲むワインを考える
この柔らかな光と、心地よい風を感じると、「あのワイン」が思い浮かんだ
ワイン自体は「テーブル・ワイン」にカテゴライズされている、等級でいうと最下層のワイン
ただし普通のワインではない
なぜなら、あの近所のワイン屋で強い推薦を受けたワインだからだ
プロバンスのワインというのが今日の気持ちにぴったりとはまる
色はやや濃い黄色
最初の一口は、透明感のある薄口
清水を感じるくちあたり
どこかグレープフルーツの良い意味での苦味を感じる
シャルドネでないことは間違いないが、なんの葡萄かはわからない
時間が経つにつれこのワインにも大きな変化が現れる
どんどん力強くなる
そして花の香りが広がり、グレープフルーツに加えて、南国フルーツのどことない甘みを感じられるようになる
軽い苦味は完全に消失
やや甘さを感じるリッチなワインに変身
店主は「アンリ・ミランは仲の良い友人ではあるが、それを理由に勧めているのではない。このワインが本当にいいから勧めている。有機栽培で、丁寧に作られたワイン。彼はあえてAOC規格を無視して、良いワイン作りを追求している」と熱っぽく語っていた
彼のお勧めワインはたいてい驚きに満ちている
今回の素晴らしき「VIN DE TABLE」でも驚かされた
また、素晴らしいワインディナーとなったのは言うまでもない
CONO SUR BRUT
WHITE SPARKLING
NV
CONO SUR BRUT
BIO-BIO VALLEY
LONDON HOME
英国の大手ワインリテールが倒産
私の最初の赴任時に近所にあったのでよく使った覚えがある
そのときはワインをほとんど知らなかったので特に感想はなかったが、久しぶりに入ってみるとワインのセレクションに大きなへだたりがあった
やはりオーストラリアや南米などを中心とした新興国ワインに傾きすぎており、安い価格帯を中心の品揃え
もちろんおいしくて安いワインというのが理想だが、やはり安いワインが超えられない壁もある
それに安いワインはスーパーで買うことができるのだ
ワインに興味がある人を満足させられず、ワインに興味がない人はスーパーに行く
要は中途半端なのだと思う
おかげで今は6本買えば合計金額から20%オフのクロージングセールの真っ只中
ただ上に書いたような品揃えなので、正直ほとんどのワインに興味が持てない
唯一光っていたのがコノスルのスパークリング
夏になってきたし、自宅の庭で長い夕暮れを楽しみながら飲むのに適していると思い複数本購入
これが驚くほどよいワイン
色はライムグリーン
程よく細かでクリーミーな泡
シャルドネ中心と思うが、これにくわえ、リースリングのミネラル感とスッキリとした甘さが、酸味をまろやかにしてくれる
辛口と甘口の間くらいか
それにしてもコノスルのコストパフォーマンスは高い
今年のベストバリュー・ワインの一角を占めることは間違いない
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/12/cono-sur-20-barrels-pino-noir.html
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/09/cono-sur.html
このワイン、あと6本買いに行くことになるだろう
※BIO-BIO VALLEY(「チリワイン辞典」より抜粋)
フランスのメドック地方とよく似た気候条件の地で、長らく地元消費用ワインを産してきたが、イタタ・ヴァレー同様、ここ数年で新たな高品質ワイン産地として生まれ変わろうとしている。
この地域の特徴は、年間1300mmを超える雨量によって育まれた豊富な地下水と、夕方に発生する霧にある。寒冷な気候のため、収穫はチリ中央部の産地よりも1ヶ月以上遅れる。
シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、リースリングなどの白品種の栽培に適しており、ヨーロッパの産地と同様、酸味のしっかりした良質なワインを造ることを可能にしている。
また、内陸の平野部や沿岸の傾斜地で、ピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤品種においても興味深い成果を上げている。
栽培品種:
Cabernet Sauvignon(191)
Pinot Noir(168)
Sauvignon Blanc(41)
Chardonnay(196)
Moscatel de Alexandria(664)
Riesling(33)
Gewürztraminer(13)(*ha)
NV
CONO SUR BRUT
BIO-BIO VALLEY
LONDON HOME
英国の大手ワインリテールが倒産
私の最初の赴任時に近所にあったのでよく使った覚えがある
そのときはワインをほとんど知らなかったので特に感想はなかったが、久しぶりに入ってみるとワインのセレクションに大きなへだたりがあった
やはりオーストラリアや南米などを中心とした新興国ワインに傾きすぎており、安い価格帯を中心の品揃え
もちろんおいしくて安いワインというのが理想だが、やはり安いワインが超えられない壁もある
それに安いワインはスーパーで買うことができるのだ
ワインに興味がある人を満足させられず、ワインに興味がない人はスーパーに行く
要は中途半端なのだと思う
おかげで今は6本買えば合計金額から20%オフのクロージングセールの真っ只中
ただ上に書いたような品揃えなので、正直ほとんどのワインに興味が持てない
唯一光っていたのがコノスルのスパークリング
夏になってきたし、自宅の庭で長い夕暮れを楽しみながら飲むのに適していると思い複数本購入
これが驚くほどよいワイン
色はライムグリーン
程よく細かでクリーミーな泡
シャルドネ中心と思うが、これにくわえ、リースリングのミネラル感とスッキリとした甘さが、酸味をまろやかにしてくれる
辛口と甘口の間くらいか
それにしてもコノスルのコストパフォーマンスは高い
今年のベストバリュー・ワインの一角を占めることは間違いない
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/12/cono-sur-20-barrels-pino-noir.html
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/09/cono-sur.html
このワイン、あと6本買いに行くことになるだろう
※BIO-BIO VALLEY(「チリワイン辞典」より抜粋)
フランスのメドック地方とよく似た気候条件の地で、長らく地元消費用ワインを産してきたが、イタタ・ヴァレー同様、ここ数年で新たな高品質ワイン産地として生まれ変わろうとしている。
この地域の特徴は、年間1300mmを超える雨量によって育まれた豊富な地下水と、夕方に発生する霧にある。寒冷な気候のため、収穫はチリ中央部の産地よりも1ヶ月以上遅れる。
シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、リースリングなどの白品種の栽培に適しており、ヨーロッパの産地と同様、酸味のしっかりした良質なワインを造ることを可能にしている。
また、内陸の平野部や沿岸の傾斜地で、ピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤品種においても興味深い成果を上げている。
栽培品種:
Cabernet Sauvignon(191)
Pinot Noir(168)
Sauvignon Blanc(41)
Chardonnay(196)
Moscatel de Alexandria(664)
Riesling(33)
Gewürztraminer(13)(*ha)
2011年4月20日水曜日
2011年4月16日土曜日
BATAR
2008
BATAR
AGRICOLE QUERCIABELLA
TOSCANAIGT
RESTAURANT IN LUCCA
BUTTERFLY RESTAURANTのソムリエ推薦ワイン
聞いたこともないし、見たこともないワイン
しかもIGT(フランスでいう、ヴァン・ド・ペイ)
しかし、私のワイン好きを聞いてから、このワインを推薦してきた
そういう時は耳を傾けるのがいい
初夏の陽気
静かな庭に面したレストランで舌鼓をうちながら、きりりと冷えたこの白を飲む
それだけでも気持ちいい
しかしこのワインの深さは、30分経った頃に現れる
バターのようにねっとりとした下触り
濃く、はっきりとした味わいの中の複雑さ
りんご、グレープフルーツ、パイナップルが一緒になった感覚
そして若さゆえの瑞々しさ
たっぷりとしたミネラル感
ただ太陽を浴びたワインではない、バランス感もある
考えられないほど傑出した白ワイン
このワインは昨年のコシュデュリを飲んだときと同じ驚きがある
しかもIGTクラスという
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/02/meursault.html
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/search/label/2010%20BEST%20WINE
間違いなく今年のベスト10入りのワイン
手に入るなら、とにかく手に入れたい
例のワイン屋さんにはすでに探してもらうよう依頼
吉報を待ちたい
※イタリアワインの分類
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3
BRUNELLO DI MONTALCINO
2003
BRUNELLO DI MONTALCINO
COL DI LAMOHOTEL IN LUCCA
LUCCA旧市街のワイン屋で購入
人目を引く明るいオレンジの現代的なエチケット
バルバレスコと迷ったが、昨日バローロを飲んだこともあり、最後はエチケットだけで選択
凄まじい凝縮感
果実の塊のようなワイン
しかしある程度歳を経ているため刺々しくなく、フレッシュであるが優しいさらに樽香がしっかりとついており、新樽比率が高いことを窺わせる
恐らくパーカーポイントは高いのではないか
時間と共に変化するワインではないが、このレベルのワインでデイリーワインに近い値段は驚き
記憶にとどめるべきワインのひとつ
CORTE MALGIACCA
RED
2009
CORTE MALGIACCA
VINO ROSSO TOSCANO
IGT
RESTAURANT IN LUCCA
まさに生鮮食品
深みや余韻はない
が、若さを存分に味わえる地元ワイン
次に出会える可能性はゼロに等しいが、これもワインの醍醐味
2009
CORTE MALGIACCA
VINO ROSSO TOSCANO
IGT
RESTAURANT IN LUCCA
まさに生鮮食品
深みや余韻はない
が、若さを存分に味わえる地元ワイン
次に出会える可能性はゼロに等しいが、これもワインの醍醐味
ARZUAGA NAVARRO
RED
2006
ARZUAGA NAVARRO
CRIANZA
RIBERA DEL DUERO
LONDON HOME
近くのワイン屋で購入
http://www.zelas.co.uk/
このワイン屋のご主人は最高である
最初に店に入ったときから感じていたが、この店のワインの品揃えは他のどのワイン屋とも全く異なる
いわゆる有名ワインがほとんどないのだ
しかし値段は決して安くはない(10ポンドを下限にボリュームゾーンは30ポンド近辺)
プロバンスやラングドックのワインが40ポンドなど意味がわからないレベル
何回か通ってご主人と仲良くなり、その理由を聞いた
彼のポリシーは二つ
ワインの本質はそのテイストなのだから、そのテイストがよいものを厳選して店に置く
有名シャトーやドメーヌのものは、質と値段がマッチしているものだけを置く
私は軽い衝撃を受けた
こんな店は理想だが、実践している店をみたことがないからだ
何しろ無名ワインをある程度の値段で売ることほど難しいことはない
ワインにある程度詳しい人なら、「この値段なら、格付シャトーものが買える」と思うだろうし、ワインに詳しくない人なら「ワインは近くのスーパーで5ポンドで買えるのに」と思うだろう
店を訪れる人の信頼なくして成り立たない
そして信頼は彼の勧めるワインが、購入者をコンビンスさせることによってのみ築かれるのだ
私は間違いなくコンビンスさせられた
先日購入した、ソゼのブルゴーニュ、神の雫ル・ピュイ、そしてこのワイン
当分の間ロンドンではこの店以外でワインは買わないだろう
このワインの売り文句は、「ブラインドで飲めば、マルゴーと間違えるだろう」
値段からするとそれはありえないが、彼が情熱を持って勧めるところを見ると相当よいのだろう
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/04/chateau-margaux.html
このワインは面白い
もちろんマルゴーとは違うが、リベラ・デル・デュエロのワインとしては、「ガッツリ」したところがなく非常にエレガントさが前に出ている
凝縮感と樽香、カシス、ブラックカラント、若干のスパイシーさが見事なバランスを保っており、複雑味をかもし出している
若いワインであるにも関わらず、とげとげしさもない
スペインワインのなかから、(この値段で)こうしたワインを見つけ出すのは困難を極める
ご主人のワイン選択眼に改めて敬意を表したい
この店とともに、さらにワインの深さを学んでいきたいと思う
2006
ARZUAGA NAVARRO
CRIANZA
RIBERA DEL DUERO
LONDON HOME
近くのワイン屋で購入
http://www.zelas.co.uk/
このワイン屋のご主人は最高である
最初に店に入ったときから感じていたが、この店のワインの品揃えは他のどのワイン屋とも全く異なる
いわゆる有名ワインがほとんどないのだ
しかし値段は決して安くはない(10ポンドを下限にボリュームゾーンは30ポンド近辺)
プロバンスやラングドックのワインが40ポンドなど意味がわからないレベル
何回か通ってご主人と仲良くなり、その理由を聞いた
彼のポリシーは二つ
ワインの本質はそのテイストなのだから、そのテイストがよいものを厳選して店に置く
有名シャトーやドメーヌのものは、質と値段がマッチしているものだけを置く
私は軽い衝撃を受けた
こんな店は理想だが、実践している店をみたことがないからだ
何しろ無名ワインをある程度の値段で売ることほど難しいことはない
ワインにある程度詳しい人なら、「この値段なら、格付シャトーものが買える」と思うだろうし、ワインに詳しくない人なら「ワインは近くのスーパーで5ポンドで買えるのに」と思うだろう
店を訪れる人の信頼なくして成り立たない
そして信頼は彼の勧めるワインが、購入者をコンビンスさせることによってのみ築かれるのだ
私は間違いなくコンビンスさせられた
先日購入した、ソゼのブルゴーニュ、神の雫ル・ピュイ、そしてこのワイン
当分の間ロンドンではこの店以外でワインは買わないだろう
このワインの売り文句は、「ブラインドで飲めば、マルゴーと間違えるだろう」
値段からするとそれはありえないが、彼が情熱を持って勧めるところを見ると相当よいのだろう
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/04/chateau-margaux.html
このワインは面白い
もちろんマルゴーとは違うが、リベラ・デル・デュエロのワインとしては、「ガッツリ」したところがなく非常にエレガントさが前に出ている
凝縮感と樽香、カシス、ブラックカラント、若干のスパイシーさが見事なバランスを保っており、複雑味をかもし出している
若いワインであるにも関わらず、とげとげしさもない
スペインワインのなかから、(この値段で)こうしたワインを見つけ出すのは困難を極める
ご主人のワイン選択眼に改めて敬意を表したい
この店とともに、さらにワインの深さを学んでいきたいと思う
KIRSCHGARTEN GG
RED
2007
KIRSCHGARTEN GG
PINOT NOIR
PHILIPP KUHN
LONDON HOME
フランク・フルトの街の中心にあるワインショップ
ホテルから歩いて1分のところにあるため、出張に行く度に必ず顔を出す
ご主人も顔を覚えてくれていて、直近ではお勧めのワインをアドアイスしてくれるようになった
このワインもそのお勧めに従った買ったワイン
ドイツで「赤」。。。
寒い地方のピノ・ノワール。。。
私の中では正直半信半疑で「買わされた感」があった
実際他のワインはすべて白を購入したのだから
結論から言うと、このワインは明らかに「傑出」している
信じられないほどの凝縮感
ジュヴレ・シャンベルタン村のピノ・ノワールを3倍濃くしたといえばいいのだろうか
フランスのピノのような、華やかさとはかなさはない
どっしりとしたピノ、ごつごつとした筋肉質のピノとでも言おうか
ピノの性質とは矛盾している感覚だが、それ以外に形容しようにない
そしてエレガントさを併せ持つのである
この驚きと感動
知らず知らずのうちに持っていた、偏見を見事打ち破ってくれた
「ドイツ(寒い地方)の「赤(ピノ)」
また違う境地に導いてくれた店のご主人に本当に感謝したい
ワイン好きなら一度は飲むべきワイン
今年のベスト10にランクインさせることに決定
2007
KIRSCHGARTEN GG
PINOT NOIR
PHILIPP KUHN
LONDON HOME
フランク・フルトの街の中心にあるワインショップ
ホテルから歩いて1分のところにあるため、出張に行く度に必ず顔を出す
ご主人も顔を覚えてくれていて、直近ではお勧めのワインをアドアイスしてくれるようになった
このワインもそのお勧めに従った買ったワイン
ドイツで「赤」。。。
寒い地方のピノ・ノワール。。。
私の中では正直半信半疑で「買わされた感」があった
実際他のワインはすべて白を購入したのだから
結論から言うと、このワインは明らかに「傑出」している
信じられないほどの凝縮感
ジュヴレ・シャンベルタン村のピノ・ノワールを3倍濃くしたといえばいいのだろうか
フランスのピノのような、華やかさとはかなさはない
どっしりとしたピノ、ごつごつとした筋肉質のピノとでも言おうか
ピノの性質とは矛盾している感覚だが、それ以外に形容しようにない
そしてエレガントさを併せ持つのである
この驚きと感動
知らず知らずのうちに持っていた、偏見を見事打ち破ってくれた
「ドイツ(寒い地方)の「赤(ピノ)」
また違う境地に導いてくれた店のご主人に本当に感謝したい
ワイン好きなら一度は飲むべきワイン
今年のベスト10にランクインさせることに決定
MARQUES DE MURRIETA RESERVA ESPECIAL
RED
2001
MARQUES DE MURRIETA
RESERVA ESPECIAL
RIOJA
東京からの重鎮とのディナーで出てきた一本
このワインは私の中でトップクラスに入るもの
くしくもこの日、私のかばんの中には同じビンテージの同じワインが入っていた
後輩が週末のスペイン旅行で気を利かせて買ってきてくれていたのである
http://www.marquesdemurrieta.com/
このワイナリー(ボデガ)は数年前のスペイン旅行で訪問している
英語を話す広報担当もいるリオハでは大きなボデガ
それゆえにこのようなテイスティングノートも簡単にダウンロードできる
http://www.marquesdemurrieta.com/download/fichastecnicas/ygay/ingles/ygay2001ingles.pdf
このワインは同ボデガの上級ワインである
作柄のよい年にしか作られないもの
それゆえに、ヴィンテージはとびとびになっている
スパイシーさとエレガントさを両立させた素晴らしいワイン
一瞬よくできたボルドーを思わせるが、のどを通過するとそれがスペインワインであることがわかる
豊かな土壌の香りとフルーツ感
余韻も長い
残念なのは二本も出てきたのに、二本ともだれていたこと
個人でレストランにいっていたら、間違いなく少しの時間氷にボトルをつけさせていただろう
ロンドンはこういうレストランが多いのが極めて残念である
やはり食へのこだわりが欧州大陸に比べて、一段も二段も下回る
後輩が買ってきてくれたワインは、適温でセラーに入っている
うちでその実力をもう一度見極めたい
2001
MARQUES DE MURRIETA
RESERVA ESPECIAL
RIOJA
東京からの重鎮とのディナーで出てきた一本
このワインは私の中でトップクラスに入るもの
くしくもこの日、私のかばんの中には同じビンテージの同じワインが入っていた
後輩が週末のスペイン旅行で気を利かせて買ってきてくれていたのである
http://www.marquesdemurrieta.com/
このワイナリー(ボデガ)は数年前のスペイン旅行で訪問している
英語を話す広報担当もいるリオハでは大きなボデガ
それゆえにこのようなテイスティングノートも簡単にダウンロードできる
http://www.marquesdemurrieta.com/download/fichastecnicas/ygay/ingles/ygay2001ingles.pdf
このワインは同ボデガの上級ワインである
作柄のよい年にしか作られないもの
それゆえに、ヴィンテージはとびとびになっている
スパイシーさとエレガントさを両立させた素晴らしいワイン
一瞬よくできたボルドーを思わせるが、のどを通過するとそれがスペインワインであることがわかる
豊かな土壌の香りとフルーツ感
余韻も長い
残念なのは二本も出てきたのに、二本ともだれていたこと
個人でレストランにいっていたら、間違いなく少しの時間氷にボトルをつけさせていただろう
ロンドンはこういうレストランが多いのが極めて残念である
やはり食へのこだわりが欧州大陸に比べて、一段も二段も下回る
後輩が買ってきてくれたワインは、適温でセラーに入っている
うちでその実力をもう一度見極めたい
CHATEAU MONTROSE
RED
1995
CHATEAU MONTROSE
SAINT-ESTEPHE
LONDON HOME
ワイン会最終ワイン
かなり前に、ハムステッドのワイン屋に一本鎮座しているのを発見
セール中で合ったこともあり、迷わず購入
モンローズは初めて飲む
もう何年も前からあこがれていたワイン
昨夏ボルドーに行ったときも車で、シャトー(の前)まで訪れたがジロンド川を見下ろす広大なワイン畑の中に荘厳なシャトーが建っていた
この畑は、もともとヒースの丘で、春になるとヒースのピンク色の花が咲き乱れたことから“バラ色の丘”の意味を持つ「モンローズ」と名付けられている
2級のワインながら、その品質はすでに1級レベルといわれており、その実力を昔から試したかったのだ
ワインをグラスに少し注ぐと、色は漆黒の黒
グラスの底から沸き立つその香り、力強さ
それだけで只者ではない、強烈な個性を感じ取ることができる
ワイン会の後輩が、「鳥肌が経つ」といったのは本当に共感できる
デキャンタに移し、30分ほど経過させてから飲み始める
直前に飲んだシャス・スプリーン90年の凝縮感もすごかったが、このワインは数段上のそれ
時の経過で丸くなって飲みやすくなっているものの、枯れた感じは一切なく、フレッシュさと力強さをいまだに十分もっている
香りは花の爆弾が目の前で破裂したかのごとく芳醇
これほどの香りを楽しませてくれるワインはそうそうない
余韻の長さも永遠に続くかのように長い
味は、甘いチェリーかカシスのジャムのような感覚
「噛んで」いる感覚を持たせてくれる味覚
後ろの腐葉土、ぬれた芝生の瑞々しさを同時に思わせるものがある
ワイン会最後の一本にふさわしいものだった
このワインは何かあるたびに思い出し、比較の対象の一本となるだろう
違うヴィンテージを是非試したい
1995
CHATEAU MONTROSE
SAINT-ESTEPHE
LONDON HOME
ワイン会最終ワイン
かなり前に、ハムステッドのワイン屋に一本鎮座しているのを発見
セール中で合ったこともあり、迷わず購入
モンローズは初めて飲む
もう何年も前からあこがれていたワイン
昨夏ボルドーに行ったときも車で、シャトー(の前)まで訪れたがジロンド川を見下ろす広大なワイン畑の中に荘厳なシャトーが建っていた
この畑は、もともとヒースの丘で、春になるとヒースのピンク色の花が咲き乱れたことから“バラ色の丘”の意味を持つ「モンローズ」と名付けられている
2級のワインながら、その品質はすでに1級レベルといわれており、その実力を昔から試したかったのだ
ワインをグラスに少し注ぐと、色は漆黒の黒
グラスの底から沸き立つその香り、力強さ
それだけで只者ではない、強烈な個性を感じ取ることができる
ワイン会の後輩が、「鳥肌が経つ」といったのは本当に共感できる
デキャンタに移し、30分ほど経過させてから飲み始める
直前に飲んだシャス・スプリーン90年の凝縮感もすごかったが、このワインは数段上のそれ
時の経過で丸くなって飲みやすくなっているものの、枯れた感じは一切なく、フレッシュさと力強さをいまだに十分もっている
香りは花の爆弾が目の前で破裂したかのごとく芳醇
これほどの香りを楽しませてくれるワインはそうそうない
余韻の長さも永遠に続くかのように長い
味は、甘いチェリーかカシスのジャムのような感覚
「噛んで」いる感覚を持たせてくれる味覚
後ろの腐葉土、ぬれた芝生の瑞々しさを同時に思わせるものがある
ワイン会最後の一本にふさわしいものだった
このワインは何かあるたびに思い出し、比較の対象の一本となるだろう
違うヴィンテージを是非試したい
CHATEAU CHASSE-SPLEEN
RED
1990
CHATEAU CHASSE-SPLEEN
ワイン会も最終コーナーへ差し掛かる
ボルドー無格付けの王様、シャス・スプリーン
後輩がワインショップで見つけた一本
このワインで学べたのは、やはり「時の経過の尊さ」と「グッド・ヴィンテージの強さ」だと思う
昨年のんだ同ワインの2006年とはまるで別物
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/03/chateau-chasse-spleen.html
アルコールの「角」は時の経過で完全に取れて、「丸み」を帯び、非常に滑らか
カベルネ・ソービニョンを6割以上使っているが、男性的な力強さというよりも、どちらかというと女性的な優しさがある
タンニンは感じられるが、これも時の経過がワインの中に上手く溶け込ませているのか、いい具合にワインの味を引き立てている
豊かな味、ミックスされたフルーツを思わせる甘み
どの評論家がいうように、このワインが「クリュ・ブルジョア」というのは信じ難い
枯れた感覚も一切なかったので、今がまさにピークなのかもしれない
デキャンタして飲んだが、デキャンタ後はあまりおかず、30分程度で飲み始めるのがいいのではないか
店で見つけたら、無言で買うべきワイン
1990
CHATEAU CHASSE-SPLEEN
ワイン会も最終コーナーへ差し掛かる
ボルドー無格付けの王様、シャス・スプリーン
後輩がワインショップで見つけた一本
このワインで学べたのは、やはり「時の経過の尊さ」と「グッド・ヴィンテージの強さ」だと思う
昨年のんだ同ワインの2006年とはまるで別物
http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2010/03/chateau-chasse-spleen.html
アルコールの「角」は時の経過で完全に取れて、「丸み」を帯び、非常に滑らか
カベルネ・ソービニョンを6割以上使っているが、男性的な力強さというよりも、どちらかというと女性的な優しさがある
タンニンは感じられるが、これも時の経過がワインの中に上手く溶け込ませているのか、いい具合にワインの味を引き立てている
豊かな味、ミックスされたフルーツを思わせる甘み
どの評論家がいうように、このワインが「クリュ・ブルジョア」というのは信じ難い
枯れた感覚も一切なかったので、今がまさにピークなのかもしれない
デキャンタして飲んだが、デキャンタ後はあまりおかず、30分程度で飲み始めるのがいいのではないか
店で見つけたら、無言で買うべきワイン
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